チョット待った!そもそも現地法人が本当に必要なの?
特に日本企業に限らず、米国外の事業体が米国で活動する際には、その事業体の形態によってどのようなメリット・デメリットがあるか、それぞれの状況に応じてそれぞれの場合の様々なシナリオを調査検討し、最適な形態を選択すべきだと考えます。世界に冠たる日本経済の一環を担われている日本企業の方々ですから、当然そんなことは百も承知されておられるでしょう!と、思っていたのですが、残念ながら、そのような可能性を全く検討せず、「アメリカに進出するのだから、まず子会社を作りました。」とおっしゃる方もいらっしゃいます。じゃあ、「子会社を早急に設立するくらいだからアメリカでのビジネスはすでに発生し、活発なものになっているものだとろう。」と思い、米国での売上の規模、販売・流通経路 (distribution channel)・組織・人員等についてのマネージメントに対する事柄を私がいろいろと質問してみましたら、多くの場合、「いやぁ、まだ何にも売上はありませんし、組織や人員もこれから考えるところなんですよ。」という答えが。あるいは、アメリカ・シリコンバレー進出の形態・プランなどをお聞きしたら、「アメリカで投資家を募って、弊社(日本企業)と共同出資のベンチャービジネスを起こす予定でいます」という方も結構多いのです。そして、「現地法人はもう設立しました」とおっしゃることがあります。とにかく、皆さん会社を設立されたい方向にあるようですね。